アイナメ [事件]
東北の海の幸、山の幸は日本の財産だと思うし、原発の風評被害で
苦しんでいる生産者に対し、微力ながら協力したいと思っているので、
東日本地区の生産地表示のあるものから積極的に購入している。
そう思って一生懸命、支援している方がたくさんいらっしゃる。
それなのにマスコミのこういう報道が出るとがっかりする
(2012/08/21-21:18)
「福島第1原発沖のアイナメから2.5万ベクレル」
記事の文中では言い訳程度に「1キロ食べた場合の内部被ばく
線量は約0.4(mSv)ミリシーベルトと推定されるという。」と書く。
それと同じ被爆量の魚を1キロ収穫することは不可能だし、できたとしても
1キロを一人で食べることもない。たとえ食べれたとしても約0.4(mSv)ミリ
シーベルトだと一般人の年間自然被爆の3分の1以下。
だから平気だとかいってるんじゃないけど、「だからなに?」という
訴求テーマがないなら、「こうだったみたいよ」という伝聞ではないか。
こういう報道は沿岸の関係者には痛手になる。
東北の生産地としての信用回復をみんなで応援しているのに。
さらに、同じ筆で被災者や風評被害を報道している。
事実を伝えるのが報道の使命なら、自ら書いた記事の影響を
予見して筆をふるうのが報道に携わる知識人としての矜持というものだ。
ボクは、アイナメが大好きだ。 小学生の時、小田原に父と釣りに
行き、なかなか釣れず、夕方、もうおしまいかなと思ったときに父が
大きなアイナメをつり上げ、そのとたんに父が岩から海に落ち、本当に焦った。
しかし、父親はびしょぬれになりながら磯から生還し、釣ったアイナメも離さな
かった。生還した父は「木口小平は死んでもラッパを離しません、だ。」
びしょびしょのまま東海道線に毅然と乗る。まわりが気の毒そうに
みてるけど、凱旋気分で帰った思い出の魚。そしてそれを迎えた母の顔を思い出す。
父とお風呂に入って、湯上がりの食卓に1匹だけの大きなアイナメが煮付けになって、
食卓に出来上がっていた。
アイナメと聞くと、反応する意味がそこにあるのです。
これからもおいしい東北の魚介類をどんどん楽しく食すぞ
1キロ食べた場合の内部被ばく線量は約0.4(mSv)ミリシーベルト
という値を耳にしてもピンときませんでした。
ニュースを聞き、この海域に棲む魚はまだまだ危険!て思った人は多いはず。
Macogyさんの解説でなぁんだその程度なの?ってあらためて知り、マスメディアの伝え方に憤りをおぼえました。
アイナメにまつわる思い出…ステキなお話ですねー♪
海に落ちても獲物を離さず、ずぶ濡れで凱旋した凛々しい父上の情景がうかび、ほほ笑ましさとウルっとでほっこり気分に。^^
by kimiko (2012-08-22 08:57)
kimikoさん
コメントありがとうございます。
その時に釣った魚は本当に大きなアイナメでした。
沿岸のアイナメや他の魚たちも出荷制限で、安心
してすくすく育つでしょうから、数年後、大物で
食卓で会えることを楽しみに待ちましょう!
by Macogy (2012-08-22 21:31)
私もこのニュースをしっかり覚えています。
こういったニュースの伝え方は難しいのでしょうが、Macogyさんの仰る通りだと思います。
お父様との思い出も素敵で聞き入ってしまいましたが、お風呂上りの“どや顔”を想像いたしました プッ^m^
by boumama (2012-09-05 17:27)
Boumamaさん
ありがとうございます。
底もののお魚は美味しいですよね。
風評にまどわされず、美味しいものはいただきましょう!
by Macogy (2012-09-05 22:22)